- はじめに
私が最後に本気でレートに挑戦したのはUSUMの頃だった。その時の最高レートも2000と少しである。そこから剣盾が発売され、ランクマッチに名前が変わった後も多少潜ったが、ダイマックスというシステムに適応できなかったため、しばらく対戦からは離れてポケモン乱数の解析などを主に行っていた(このブログの趣旨はそういった内容である)。長くポケモン対戦から離れていたが、SVではダイマックスに代わってテラスタルという新しい要素が発表され、以前の環境では勝てなかった自分でもなんとかなるのではないかと思い挑戦してみた結果、そこそこの戦績を残すことができたと思うので、場違い感は否めないと思うが今回はじめて構築記事なるものを書いてみようと思った。
今回、ランクマッチに挑戦するに当たり、構築記事などをまとめて参考にさせていただいた受けルーパーの方々、ランクマッチでマッチングし、並びを参考にさせていただいた受けルーパーの方々、その中でも私が構築をパクった大きく影響を受けたTN : Nadir氏に感謝をするとともに、この構築記事を投稿したい思う。
- 受けループという構築について
無駄な御祈りなんか止せったら
涙を誘うものなんか かなぐりすてろ
まア一杯いこう 好いことばかり思出して
よけいな心づかいなんか忘れっちまいな
不安や恐怖もて人を脅かす奴輩は
自の作りし大それた罪に怯え
死にしものの復讐に備えんと
自の頭にたえず計いを為す
―――「人間失格」よりルバイヤットの詩句
現環境で受けループを使っていて感じたのは、やはり運要素が極めて高いことである。相手にしていて厄介なのがやで、どうしても受けにまわる以上、(零度は論外として)技の追加効果や急所による運ゲを避けることができない。
また、こちらの決定打となるメインウェポンが地割れなため、どうしても運に左右されてしまう部分がある。そこで今作の受けループでは、いかにこちらの運が良くなるように立ち回れるのかが重要だと感じた。具体的には、地割れの試行回数を稼ぐようなプレイングを心がけることや、できるだけ相手の追加効果を引いても受けが崩れないようなHP管理を行うことが大切である。
冒頭の引用は、原文の意味合いとは異なると思うが、今の受けループを端的に表していて面白いと思ったので書きました。カッコイイ!
太宰はあまり読んだことないですが、私は人間失格よりも斜陽の方が好きです。
- 使用構築
当初は@3という構築を使っていたが、レート1900あたりから中々勝つことができずにいた。そこで当たった受けルーパーの方が抜きの構築を使用していたため、それを参考にして少し構築をいじってからそこそこ勝てるようになった。具体的には、レート1900から2000まで無敗で上がることができたり、サブロム2つでレート2000から勝ち上がることができました。
自分の使っていたの型が悪かったせいかもしれないが、そもそも現環境ではのような並びが多く、や相手のも増加していたため、どくびしの刺さりが弱く、毒を刺すことができる機会が少なかった。また、上手い人は大抵どくびしに刺さらないようなプレイングをしてくる。そこで、この枠を水や、に強いに変えたところ、うまくはまり、そこそこ勝てるようになりました。私が参考にした並びでは、の枠がでしたが、選出率がとても低かったため変更しました。
ヒトデちゃんは熱湯が解禁されたら使ってあげるから待っててね。
- コンセプト
純正受けループ。
- 個体解説
このブログは乱数調整を推奨、促進するためのものなので、使用個体の乱数情報についても軽く解説してゆきます。
FRLG自然エンカウント乱数産リボンコンプラッキー(全角7文字NN) 31-7-31-31-31-31 かんばりや🔷
326(4)-11-57(252)-55-172(252)-70 テラス @
地球投げ/瞑想/ステルスロック/卵産み
すべての特殊を受ける枠。こいつで受からないとNNの通り死にます。への打点としてシャドボが欲しくなる場面も多かったが、それよりサイクルで有利に立ち回ることができるステロの方が刺さる場面が多く、技構成はこれで結論だと思っています。
アグレッシブなヘイラッシャ♀ 性別&雰囲気色証厳選
257(252)-121(4)-183(252)-x-85-55 テラス @
地割れ/雪雪崩/守る/眠る
アグレッシブに地割れを打つポケモン。相手の交換読みや、のはねやすめに合わせて積極的に地割れを狙っていく。一時期、守るの枠を寝言で採用していたが、HP管理やこだわり確認などに有用な守るが正解な気がします。テラスを切るタイミングが重要で、相手の悪に対して安直に切ってしまうと、その後の切り替えしのやテラスで破壊されることがあるので注意が必要です。
あわてんぼうなミミズズ♀ 性別&雰囲気色証厳選
177(252)-x-216(252)-x-76(4)-85 テラス @
ボディプレス/鉄壁/ステルスロック/眠る
こいつの色厳選をした経験がある人なら分かると思うが、画面いっぱいにこいつが湧くのを見るのがキモ過ぎる。
受けのポケモン。剣舞を積まれたりすると無理やり突破されてしまうこともあるが、裏と合わせてなんとか11交換まで持っていけるように立ち回る。以外にもにも鉢巻持ちのテラバやも受かるので、汎用性は悪くない。
BW野生乱数産リボンコンプゴチルゼルinマスボ (混合12文字NN)31-0-31-31-31-31🔷
175(236)-54-149(164)-115-138(60)-91(44) テラス @
トリック/癒しの波動/いちゃもん/眠る
このパーティの地雷女枠。こちらの陰キャポケモン達をいじめてくる陰キャポケモンを嵌め殺す最強の陰キャポケモン。ポケモン実況者のリドルさんが昔使っていたような気がする。努力値はスカーフ込みで最速抜き抜きまでSに振っているが、後になって考えたら振る意味がないかもしれない。Dに少し振っているのはのあくは意識です。役割対象は意外と広く、受けループで採用されるようなメンツに加えて、や型によってはも見ることができる。役割対象をキャッチした時点でほぼ勝ちが決まる。スカーフトリックを決めた後に、相手がPP16以上の技を打ってくれば、いちゃもんでPPの節約をしながら相手の悪あがきと癒しの波動による嵌めにより、丁度相手のPPが切れるタイミングまでにTODに持っていける。また、相手のHPが奇数の場合なら、PPが切れた後でも眠った後の癒しの波動が間に合うため、問題なく嵌めることができる。ふきとばされたりテラスで逃げられたりしても、最悪スカーフを押し付けることができればそれだけでその後の展開をある程度有利に立ち回ることができるので腐りにくい。基本相手のパーティーに役割対象が2匹以上いる場合にしか選出しないが、選出できた試合は大体勝つことができた。
なにもかんがえてないドオー♀ 性別&雰囲気色証厳選
227(172)-106(84)-80-x-167(252)-40 テラス @
地震/毒づき/毒々/自己再生
お気持ちだけの受け。Aに84振ることで、地震でH252を87.5%で持っていける。特殊受けとしての数値が足りないため残りをHDにぶっぱしているが、それでも数値が足りていないため、クッションとして利用することが多かった。相手のボルチェンの一貫を切り、裏に毒を入れるのが仕事です。おんみつマントを持たせているが、相手にがいる場合はを積極的に投げていたため、あまり役にたっていない...
BW野生乱数産リボンコンプモロバレルinマスボ (混合NN)31-0-31-31-31-31🔷
221(252)-81-134(252)-105-101(4)-50
キガドレイン/ヘドロ爆弾/キノコの胞子/光合成 テラス @
従来の受けループにおける殴れるドヒドイデ枠。トリック受けとして相手にくろいヘドロを押し付けてスリップダメージで倒したり、零度との再戦時には先発に出して分からせたりしていた。ヘドロを渡した後は、こちらのに渡らないようにうまく立ち回る必要がある。+に強いのも〇。ボルチェンに安定して後出しできるのも強い。テラスはや相手に何度か切ることがあったので無駄ではなかったです。技構成は参考にさせていただいた型をそのまま使ったが、ギガドレの枠をじだんだにしてもいいかもしれない。
- 基本選出
++
先発のの守るから入り、相手の型を把握しながら柔軟に立ち回る。
・相手にがいる場合
++
でを何とかして残りを2匹で詰める。
・の役割対象が2匹以上いる場合
++
とでサイクルを回しつつ、役割対象をでキャッチすることを目標にして立ち回る。こちらの2匹がどれだけ削れていようが、HPさえ残っていれば相手の1匹を嵌めるだけでTOD勝ちできる。
・低レートや相手が特殊に厚い場合
++(順不同)
とを無理やりにでも11に持っていき、残りの2匹で詰める。高レートのは大体挑発型ではないと思ったので、単体で見るようにしていた。
- 最終順位
久しぶりかつ今作初めてのランクマでしたが、そこそこの成績を収めることができたと思うので満足です。欲を言えば100位台で終わりたかったですが、サブロムを溶かしていたため、これ以上潜る勇気はありませんでした。最終日の夜6時で140位台だったのでなんとかなるかなぁ程度に思っていましたが、甘かったみたいです。目標であったレート2000を達成できてしまったのでしばらくはランクマには潜らないでしょうが、もし次に挑戦する機会があれば最終100位台を目標にしたいです。
ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございました。初めての構築記事なので、おかしな部分があっても許してね。